注文住宅の知識

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注文住宅のビルトインガレージのデメリットや価格・費用や間取りとのバランスについてプロが解説!

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<記事の情報は、2023年9月7日時点のものです>

カーマニアや機械いじりが好きな方にとって、住まいと同一の建物内に車やバイクを保管することができるビルトインガレージは、普段の生活の中に愛車を取り込むことができるので憧れの存在です。

ビルトインガレージ付きの家では、リビングでくつろぎながら愛車を眺めたり、夜間や雨の日でもガレージで愛車の整備や改造をしたりすることができます。

ビルトインガレージとは、建物の1階部分の一部または全部を利用したガレージのことです。
住宅会社によってはインナーガレージとも呼ばれ、インナーガレージ付きの住宅はガレージハウスなどと言われています。

現在、全国のガレージ付き住宅を紹介する専門雑誌や、ガレージハウスの特集記事を掲載した雑誌が数多く書店で販売されています。

特に車好きではなくても、敷地が狭くて庭に駐車スペースが確保できないためにビルトインガレージ付きの注文住宅を建てたり、車からの荷物の出し入れが便利なため、実用的な目的でビルトインガレージを採用したいと思ったりしている方も多いでしょう。

しかし「ビルトインガレージ付きの家って実際に便利なの?」、「限られた面積の住まいの中に、わざわざ1部屋分をつぶして駐車スペースを作るなんてとんでもない!」、「車の排気ガスやオイルの臭いなどが住居内に入ってくるのが心配・・・」などと思っている方も少なくないのではないでしょうか?

そこで本記事ではビルトインガレージのメリット・デメリット、ビルトインガレージの法規制、ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てる際の注意点、ビルトインガレージ付きの注文住宅を安く建てるための方法などについて詳しく解説したいと思います。

また、一番重要なことを先にお話ししておきます。

マイホームを建てるときは、土地探しや住宅ローンの計画、住宅展示場に足を運ぶことからスタートしないでください。

一番最初にすべきことは、『少しでも良さそうだと思ったハウスメーカーの資料を集めること』、これに尽きます。

よくある失敗例として事前に情報収拾をせずに住宅展示場を訪れ、5、6社しか検討せずに契約をしてしまったというケースがあげられます。

その結果、悪質な会社に当たったり値段が高かったり取り返しのつかない後悔をしてしまう方は非常に多いです。

言うまでもなく、多くの人にとって家は一生に一度の高い買い物。

何千万もかけて建てたマイホームなのに損をしてしまうことは絶対に避けたいですよね。

家づくりは失敗をするわけにはいきません。

結論、家を建てたいと思ったらまずは住宅ローンや資金計画、土地探しよりも1番はじめにハウスメーカーや工務店の資料集めをしてしまうのが失敗しない家づくりの鉄則です。

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ビルトインガレージのメリットとデメリットを紹介

ビルトインガレージを作る目的は様々ですが、導入を検討する上ではメリットとデメリットを良く理解しておく必要があります。

この章ではビルトインガレージのメリットとデメリットをご紹介します。

ビルトインガレージのメリット

まずはビルトインガレージのメリットからご紹介します。

・愛車が風雨にさらされることがない

カーマニアの方にとって、車やバイクはペットと同様に家族の一員です。
ビルトインガレージは雨や埃、紫外線から大切な愛車を守ってくれます。
特に台風時の飛来物や雹害などからも車を守ってくれるので安心です。
車を大切にして長持ちさせたい方には大きなメリットがあります。

・防犯性が高い

車の出入り口にシャッターなどを設置してガレージの4面を囲ってしまえば、夜間や外出時でも車の盗難やいたずらされる心配がありません。

・車の乗り降りや荷物の出し入れに便利

住まいと車の距離が近くて雨に濡れることもないので、車から重い荷物を出し入れする機会が多い方や、子育て中の方、介護が必要な家族を抱えている方などにとっては非常に重宝します。

・敷地が狭くても駐車スペースが確保できる

敷地内に駐車スペースを確保することができない様な狭小地でも、ビルトインガレージにすることで駐車スペースが確保できます。
近隣に月極駐車場がない場合や、駐車料金が高額になる場合の対策として有効です。
建築コストが高額になるビルトインガレージですが、周辺エリアの駐車場代が高額な場合には、駐車場を借りるよりもビルトインガレージ付きの家を建てた方が長期的に見ると経済的な場合もあります。

・趣味の空間として活用できる

カーマニアの方にとっては、これが一番のメリットになると思います。
いつでも好きな時に愛車の手入れをしたり、ぼんやりと車やバイクを眺めながら至福の時間を過ごしたりすることができます。
また気の合う仲間を集めて、ガレージでクルマ談議をするもの楽しいでしょう。
単に車を整備したり観賞したりするだけでなく、DIYを行うスペースとしてや、趣味の部屋を併設して秘密基地の様な使い方をすることもできます。
また、キャンプやロードバイク、サーフィン、釣りといったアウトドア好きの方々にとっても、ガレージは趣味の道具を保管しておくのに最適です。

ビルトインガレージのデメリット

次にデメリットのご紹介です。

・建築コストがかかる

ビルトインガレージ付きの住宅は1階部分に大きな空間が必要になり、また外壁に設ける開口部も大きくなるので、一般的な住まいよりも耐震計画上不利になります。
したがって建物の構造補強が不可欠になるため、躯体工事の建築コストが割高になる傾向があります。

また、シャッターやオーバースライダーなどが必要になるほか、ガレージ内で本格的な整備まで行うとなると、業務用の換気扇、水道、照明はもちろんのこと、リフトや掘り下げ式ピット、排気ダクトシステム、200ボルトの電源などの特殊な設備が必要になることもあります。
特にリフトや掘り下げ式ピットなどは後から設置することが難しいので、建築時に設置しておく必要があります。

ビルトインガレージは建物と一体化しているため、ガレージ単体の費用は建物本体の坪単価に大きな影響を受けます。
一般的には車1台分(約5坪)のビルトインガレージにかかる費用は300万円程度(坪単価60万円程度)が相場といわれていますが、使用目的に応じてどんな設備が必要になるのかによっても費用が大きく変わるので注意が必要です。

・間取りが制限される

1階部分のスペースの多くを駐車スペースが占める様になるため、確実に1部屋分のスペースがなくなります。
したがって敷地が狭いと1階にリビングやキッチンなどを設けることができなくなってしまいます。
また、玄関や階段の位置なども限られてしまうため、間取りの自由度がかなり低くなります。

・建物の構造上不利になる

コストの部分で少し触れましたが、ビルトインガレージ部分には大きな開口部が必要になり柱や壁の量も少なくなるため、建物全体の耐力壁の配置が偏ってしまいます。
そのため構造上バランスの悪い家になりがちです。
特に木造住宅の場合には、構造計画と構造補強をしっかりと行う必要があります。
車2台分の駐車スペースが必要な場合や、ガレージの間口を大きくとりたい場合などは、木造で建築するのが不可能になる場合もあります。

・騒音、振動や換気対策が必要になる

ビルトインガレージ内は半ば密閉された空間なので、車を暖機運転させると暖かい排気ガスが住居内に流れ込み、家全体がガス臭くなってしまいます。
したがって大型の換気扇を設置するなど、換気対策を万全にする必要があります。
また、ガレージ内で車を整備する機会が多いのであれば、気密性の高いドアや窓を設置するなど騒音・振動対策やオイル臭いに対する対策をしっかりと行うことが必要です。

ビルトインガレージの法規制

ビルトインガレージは建物の一部なので、建ぺい率や容積率を計算するための建築面積や延べ床面積に算入されます。
しかし一定の要件を満たすことで、建ぺい率と容積率の緩和が受けられます。

またビルトインガレージにも通常の建物と同じ様に、内装材や外装材に対する建築基準法などの制限があります。

ビルトインガレージを計画する上では、これらの建築制限を知っておかなければなりません。

建ぺい率の緩和

以下の条件を満たした場合、車庫の柱から1mまでは建築面積に算入されません。

  • 外壁のない部分が4m以上連続している
  • 柱の間隔が2m以上
  • 天井の高さが2.1m以上
  • 地階を除く階数が1である

 

ただし実際には、カーポートであればほとんどこの条件を満たすので緩和措置を受けることができますが、ビルトインガレージの場合は外壁のない部分が4m
以上連続していることはほとんどないので、建ぺい率の緩和措置の対象にはな
りません。

容積率の緩和

ビルトインガレージは、延べ床面積の5分の1を限度として延べ床面積に算入
されません。

例えば、建物全体の延べ床面積が200㎡でビルトインガレージの床面積が30㎡
だった場合、延べ床面積の5分の1は40㎡になるため、ガレージの30㎡は全
て建物の床面積から除外されます。

したがって、敷地面積が300㎡の場合の容積率は(200-30)÷300=56.67%になります。

これによってビルトインガレージ付きの注文住宅は、同じ面積の通常の住宅よ
りも固定資産税の評価額が低くなるため、固定資産税が安くなるというメリッ
トがあります。

内装材の制限

ビルトインガレージは、車に可燃物(ガソリン)が貯蔵されているので、火災によ
る延焼を防止するために内装に使用できる材料が建築基準法で制限されていま
す。
内装材には準不燃材料を使用しなければならず、木造住宅の場合には木部を露
出することができるのは天井面、壁面それぞれの面積の1/10以内と定められて
います。
したがって内装材に木材を使用したい場合には注意が必要です。

外装材の制限

都市計画法や建築基準法で定められた防火地域や準防火地域、22条区域では、
屋根や外壁に不燃材料や防火性能・準防火性能を有するものを用いなければな
りません。
自治体によって制限が異なる場合もあるので、事前に確認する必要があります。

いずれにしても、ビルトインガレージの内装材や外装材は自由に選ぶことがで
きない場合が多いので、注意する必要があることを覚えておくと良いでしょう。

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ビルトインガレージ付き注文住宅を建てるための土地選びのポイント

車好きの方の中には、長年の夢を実現するために新たに土地を購入してビルトインガレージ付きの注文住宅を建てたいと思っている方も少なくないでしょう。

ビルトインガレージのために土地探しをするのなら、やはりそのガレージに入れたい車に合わせた土地を選ばなければなりません。
たとえば自分の愛車が車高の低いスポーツカーなら、前面道路から敷地までの高低差が少ない平坦な土地を選びたいものです。

この章では、ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てる上で注意が必要な土地について考えてみたいと思います。

角地

角地であればガレージを配置する位置の選択肢が増えるので、間取りの自由度が高くなります。
しかし前面道路の交通量が多い角地の場合には、車をガレージに入れにくくなることがあるので注意が必要です。
また角地では一定の条件を満たすことで建ぺい率を10%加算することができます。

前面道路の幅が狭い土地

前面道路の幅が狭いと、車体の大きな車は車庫入れ時の切りかえしに苦労します。
車を切りかえすことなくスムーズにガレージに入れるための理想的な前面のスペースの幅は4mといわれています。
また前面道路の幅が狭くなるほど、ガレージには大きな間口が必要になります。

さらに前面道路の幅が4m以下の場合には、道路の中心から2m以内の部分には建物が建てられないので注意が必要です。

旗竿地

旗竿地とは一般道路から奥まったところに敷地があり、まるで旗竿の様になっている土地のことです。
敷地内で切りかえしができない狭い土地の場合には、ガレージの位置が限定されてしまいます。

狭小間口の土地

狭小間口の土地とは、前面道路に接する敷地の長さが短い土地のことをいいます。
狭小間口の土地にビルトインガレージ付きの家を建てると、1階の道路面の壁がほとんど確保できなくなってしまいます。
木造で建てる場合には、非常に耐震性の低い家になってしまうので注意が必要です。

傾斜地

土地が坂になっている傾斜地の場合でも、上手に工夫すれば個性的なビルトインガレージ付きの注文住宅を建てることができます。
敷地の高い方に前面道路が接している場合には、最上階にガレージを配置することも可能です。

ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てることを前提に土地探しをする場合には、ココだと思う土地を見つけたら、ガレージに入れたい車に乗って設計を依頼する人と一緒に現地を訪れ、実際に確認してみることをオススメします。

ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てる際の注意点

この章では、ビルトインガレージ付きの家を建てる際にはどのような点に注意すればよいのかを解説します。

ビルトインガレージの広さと高さに注意する

ガレージの広さは、用途や使い勝手の良さを決める重大な要素になります。
一般的な屋外駐車場の1台分のスペースは、幅2.5m、奥行き5.5mほどですが、この寸法でビルトインガレージを建てた場合には、狭くてほとんど使い物になりません。

国内で販売されている普通自動車の平均的な全幅はおよそ1.7m~1.9mほどなので、余裕を持って左右同時にドアの開閉を行うのであれば、1台分で最低でも幅3.5m、奥行き6m程度は必要になるでしょう。(木造住宅の壁芯では幅2間、奥行き3.25間で約13畳分の広さ)
奥行きは、トランクから荷物の出し入れをしたり、ボンネットを開けてエンジンの点検をしたりすることを考慮に入れて、前後に人が一人立つことができるスペースを確保しましょう。

また、将来大きな車に乗り換えたり、普通乗用車からミニバンやSUVなどの車高が高い車へ乗り換えたりする可能性も考慮して、面積や天井高、入口の幅や高さを決めることが大切です。

また、ガレージ内で本格的な車の整備や改造などを行うのであれば、工具や機材の収納場所、作業スペースなども考慮に入れる必要があります。
ツールボックスやスペアタイヤなどの設置場所や、車の前後にはフロアジャッキ作業ができるくらいのスペースがあれば完璧です。

ほかにもガレージ内でくつろげるコーナーを併設する、趣味の道具を収納する、DIYのための作業台を設置する・・・など目的に応じて広さと天井高を決めることが大切です。

排気ガスなどの臭い対策や換気対策を行う

ビルトインガレージでは、換気対策は必須条件です。
特にガレージ内で頻繁にエンジンをかけたり、オイル交換を行ったりする場合には、健康のために積極的に換気を行わなければなりません。
窓を設けて自然換気を行うだけでなく、大型の換気扇を設置して強制的に機械換気を行う必要があります。

防音対策を行う

ビルトインガレージ内では車のエンジン音や排気音だけでなく、整備を行う時にも音や振動が発生します。
いつでも好きな時間にガレージでクルマいじりをしたいのであれば、同居する家族のためにも防音対策が欠かせません。
気密性の高いサッシやドアを使用する、天井や壁の遮音工事を行うなど、必要に応じた防音対策を行います。

床の汚れ対策も忘れずに行う

ガレージの床は、コンクリートのままであればコストが安くなりますが、ガレージで車の整備やメンテナンスを行う場合には、オイルやガソリンなどで汚れたり、チリや埃が舞ったり、工具を落として傷つけてしまうこともあります。
高価な仕上げを行わなくても、比較的安価なガレージの床専用の塗料などで仕上げを行っておくと傷や汚れが付きにくくなって、防塵効果もあります。

照明器具やコンセントは多めに設置する

暗い場所で荷物の出し入れをしたり、人が乗り降りしたりすると、転倒やつまずきによる怪我の恐れがあります。
照明器具は多めに設置して十分な明るさを確保しましょう。

特にガレージ内で車の整備やDIYを行う目的がある場合には、照明器具やコンセントを適材適所に配置することが大切です。
事前に綿密な計画を立てて、後で不足することのないように少し多めに設置しておいた方が良いでしょう。

加えて、水道やシンクがあると理想的です。

ガレージドアの選択に注意する

ガレージドアには様々な種類があり、それにより価格や使い勝手が大きく異なります。
ビルトインガレージ全体の工事費の中で、ガレージドアの価格が占める割合は決して少なくないので、慎重に選ぶ必要があります。

ガレージドアの素材には、スチール、アルミ、木、ステンレスがあり、スチールは価格が安いが腐食しやすい、木は質感が良いがメンテナンスコストがかかる、ステンレスは耐久性が高いが高価、などの特徴があります。

また開閉方式にも様々な種類があり、代表的なのがシャッター、オーバースライダー、スイングアップで、他にもフォールディングドアや引き戸などがあります。

ガレージドアではシャッタータイプが最も一般的で、近年のビルトインガレージでは電動式のシャッターが多く使用されています。
比較的価格が安いのがメリットですが、開閉に時間がかかり、開閉時の音が大きいのがデメリットです。

オーバースライダーは見た目が良いので趣味性の高いガレージで多く使われていて、開閉時間が短く、開閉時の音が比較的静かなのがメリットです。
電動式が主流ですが、高価なのがデメリットになります。
ドアを開けた時に天井の照明が隠れてしまうことがあるので、照明器具の設置位置に注意が必要です。

スイングアップはドアを上方に天井に沿って跳ね上げるタイプのガレージドアです。
一枚ドアなのでドア自体の剛性が高く、素早く開閉できるのがメリットで、電動式もあります。

ガレージドアは種類により価格や操作性が大きく異なります。
全ての共通点として、手動式にしてしまうと開閉に手間がかかり、雨の日などにビルトインガレージのメリットが活かせなくなってしまうので注意が必要です。

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ビルトインガレージ付き住宅の価格・費用を安くするための方法

ビルトインガレージ付きの住宅は、建築費が高くなりがちなことがデメリットですが、工夫次第で建築費を抑えることができます。
建築費を抑えるためには、ガレージの目的を明確にすることが大切です。

ガレージ内で本格的な車の整備や改造を行う場合は別ですが、荷物の出し入れや、人の乗り降り、車やバイク、趣味の道具の保管場所としてなどの実用的な使い方を主な目的とする場合には、実はそれほどコストがかかることはありません。
車の保管場所としてのガレージには特別な設備が不要なため、ガレージドアを通常のシャッターなど安価なものにすれば、同じ大きさの部屋をひとつつくるのと費用的にはほとんど変わりません。

またガレージで車を眺めながらゆっくりとくつろぎたいだけであれば、内装などに余程こだわらない限り、この場合にも同じことがいえます。

ビルトインガレージにお金がかかってしまうのは、ついあれもこれもと様々な機能を盛り込んだり、必要のない設備を設置してしまったりするためです。

過剰な換気・空調設備を設けたり、高価なガレージドアを設置したり、間接照明にしたり、造り付け収納やディスプレイなどにこだわったりすれば、コストアップになるのは普通の部屋でも同じです。

「ガレージで何がしたいのか」ガレージの目的に応じた建築計画を良く吟味することで余分なものを排除し、コストを抑えることが可能になります。

また木造のガレージではコストを抑えるために、あえて内壁を設けずに構造材をむき出しにして、柱の間に棚などを設けて収納にしている施工事例などを良く見かけます。
内装の仕上げがないのでコストダウンには有効ですが、住居と一体になったビルトインガレージでは建築基準法の内装制限に抵触するのでオススメできません。

それよりも天井や壁の仕上げをしたり、床を塗装したりするのは、たとえ失敗したとしても建物の構造上や耐久性に大きな支障はないので、積極的にDIYでチャレンジしてみるのも良いでしょう。
コストダウンにつながるだけでなく、ガレージに対する愛着がわきます。

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まとめ

近年はテレビ番組「世田谷ベース」や雑誌の特集記事などの影響もあって、ビルトインガレージを備えた注文住宅が人気です。

また、建売住宅や賃貸住宅でもビルトインガレージを備えた物件を数多く見かける様になりました。

車やバイク好きの方や、ガレージを趣味の部屋として秘密基地のように使いたい方にとっては、ビルトインガレージ付きの家は非常に魅力的です。

しかしデメリットも少なくないので、ただ「カッコいいから」という理由だけで安易に趣味性の高いビルトインガレージ付きの家を建ててしまうと、後々デメリットばかりが目立つ様になってしまう恐れがあります。
「ビルトインガレージなんか作らずに、その分家族全員のためにもっと広いリビングルームにすれば良かった・・・」などということは良くあるケースです。

ビルトインガレージライフを長く楽しむためにも、将来のライフスタイルをしっかりと見据えて、メリットとデメリットを事前によく検討することが大切です。

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