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二段階移住のすすめ~本格地方移住の前にまずは都市部に住んでみよう

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高知県が実施している二段階移住の制度をご存知ですか?

いきなり地方に移住することに抵抗がある人に対して、まずは都市部の高知市に移住を行い、その後高知県内で自分が気に入った場所に移住する方法です。

二段階移住を利用すれば、いきなり不慣れな田舎に移住をしなくていいため、移住のミスマッチを防げるうえに補助金も出ます。

とはいえ、「二段階移住のデメリットや注意点は?」「補助金は誰でも出るの?」「どんな特徴がある?」など、疑問を持っている人やはじめて知った人も多いことでしょう。

そこで今回は、二段階移住の特徴やメリット・デメリット、注意点や補助金、体験談などについて紹介しています。

この記事をご覧いただくことで、二段階移住制度への理解が深まり、移住の際にスムーズに利用できるようになりますので、参考にしてください。

二段階移住とは?普通の移住とは何が違う?

二段階移住とは、2018年度から高知県が提案している新しい移住方法のことです。

通常、国内で田舎へ移住する場合は、いきなり田舎暮らしがはじまります。

移住をしたは良いものの環境が合わず「やっぱり都市部に戻りたい」「もう少し別の場所に移住すればよかった」など、後悔してしまう人も少なからずいるものです。

しかし二段階移住の場合は、まずはじめに、比較的いろいろなものが揃っていて便利な都市部の高知市に移住をします。

引用:こうち二段階移住 ~愛のある移住のかたち。~

そして、そこを拠点にして生活をしながら、自分に合った田舎・環境を見つけ、最終的な移住をする仕組みです。

1度高知市で生活をしながら自分に合った最終移住先を探せるため、満足できる移住生活を送れる可能性が高くなります。

二段階移住では専門スタッフのサポートや補助金などの支援制度も用意されているため、安心して移住を実現することが可能です。

「こうち二段階移住」を利用すれば、移住のミスマッチを防ぐことができます。

二段階移住のメリット

二段階移住には、ミスマッチを防いだり、補助金が出るなど、通常の移住にはないメリットがあるのが魅力です。

どのようなメリットがあるか知っておけば、利用しやすくなるだけでなく、他の移住先との比較もしやすくなります。

ここでは、二段階移住の主なメリットは以下の4つです。

  1. 移住のミスマッチを防げる
  2. インターネットにはない生の情報を得られる
  3. 仕事や住まいを現地で時間をかけて探せる
  4. 補助金が出る

ひとつずつ確認していきましょう。

移住のミスマッチを防げる

二段階移住を利用するメリットの1つが、移住のミスマッチを防げることです。

二段階移住でなければいきなりの移住となるため、「環境が合わなかった」「思っていた移住とは違った」など、移住のミスマッチによって後悔してしまいます。

なかには、1〜2年もしないうちに移住をやめて元の場所に戻る人もいます。

二段階移住であれば、1度高知市に移住をして、時間をかけて移住先を探すことが可能です。

高知という環境に慣れることができますし、ゆっくりと自分に合った移住先を見つけられます。

②インターネットにはない生の情報を得られる

二段階移住のメリットは、移住先候補を直接自分の目で見たうえで決められることです。

二段階移住でない場合は、多くの情報をインターネットに頼らなければなりません。

移住先候補地を見に行くとしても、長期滞在するには相当なコストがかかるため、2〜3泊や長くても1週間程度が限界です。

しかし、短期間の滞在では多くの情報を得ることは難しいでしょう。

インターネットである程度の情報を得ることもできますが、やはり、実際に自分の目で見て情報を得ることが大事です。

その地域の空気感などは直接肌で感じてみないと自分に合っているかどうかわかりません。

二段階移住であれば、高知市に仮の住まいを構えながら各地を巡り、自分に合っている移住先を探せます。

インターネットの情報に加え、生の情報を得られるため自分に合った場所を探すことが可能です。

仕事や住まいを現地で時間をかけて探せる

二段階移住を利用すれば、一段回目の高知市に住みながら活動できるため、現地で仕事や住まいを探すことも可能です。

二段階移住でない場合は、期間が限られているため住まいは短期間で見つけなければなりませんし、仕事についても急ピッチで探す必要があります。

二段階移住であれば、経済的負担も軽減でき、高知に住みながら時間をかけて仕事や住まいを探せます。

④補助金が出る

二段階移住は補助金が出るのもメリットです。

通常、移住する場合はすべて自己負担となりますが、こうち二段階移住を利用すれば、「お試し移住費用」「レンタカー費用」の補助金を受けることができます。

条件などはありますが、最大22万円もの補助金が出るため移住の経済的負担を軽減することが可能です。

「移住はしたいけど、お金が心配。」という人でも決断しやすいサポートが整っています。

二段階移住のデメリット・注意点

二段階移住のメリットだけでなく、デメリットや注意点についても把握をしておきましょう。

これらを把握しておくことで、より安心してスムーズに利用できるようになります。

ここでは、二段階移住の主なデメリット・注意点について見ていきましょう。

引越しが2回必要

二段階移住のデメリットの1つが、引越しが2回必要になることです。

二段階移住でない場合は1回の引越しで移住生活をはじめることができます。

しかし二段階移住の場合は、一段回目で高知市へ、2段階目で高知県内へ2回の引越しをおこないます。

引越しに係る荷物運搬料は補助金対象となってはいますが、補助金では足りない可能性もありますし、何より引越しを2回もすることはかなりのパワーが必要です。

荷物整理や荷解きも手間がかかりますし、業者手配ややり取りも面倒なものです。

ある程度短い期間の中で2回も引越しをすることは、二段階移住の大きなデメリットになります。

移住を後悔する可能性もある

一段回目に高知市、二段階目に高知県内の希望移住先へと移住をしますが、ミスマッチを防ぐための二段階移住といえども、後悔する可能性はあります。

どこへ移住するにしても、環境や住まい、仕事など、すべてが100%満足のいくものであることは難しいです。

何らかの妥協が必要になるため、あとになって後悔する可能性もあることを理解しておきましょう。

補助金を受けるには条件がある

二段階移住には補助金が出るのは大きなメリットですが、誰でも補助金の対象になるわけではないため注意が必要です。

補助金の対象になるには、規定の要件をすべて満たす必要がありますし、市町村の移住相談窓口を巡り、高知市で発行されるパスポートにスタンプを受ける必要があります。

二段階移住を希望していたとしても、補助金の対象にならない可能性がありますので事前に対象条件を確認するようにしましょう。

また、補助の対象であっても、補助金を受けるには条件を満たす必要がありますので忘れないようにしてください。

高知市に移住を決めている場合は補助金が出ない

「高知のどこかに移住をしたい」と、これから高知県内の移住先を探そうとしている人であれば二段階移住の利用が可能ですが、最初から移住先を高知市に決めている場合は補助金の対象にはなりません。

なぜなら、高知市への移住であれば二段階移住をする必要がないためです。

補助金は、あくまでも高知県内への二段階移住を目的としたものですので、二段階移住を検討していない人は受けることができません。

申請手続きの順番を守らないと補助金が出ない

二段階移住を検討していて補助金を受けたい場合は、申請手続きの流れを厳守するようにしましょう。

たとえば、高知市に補助金の申請をする前に、市内で住まいを借りた場合は補助金が受けられなくなってしまいます。

補助金を受けるためには、一段回目の移住となる高知市内で住まいの賃貸借契約を締結する前に、申請をして交付決定を受ける必要があります。

他に関しても、手続きの順番を守らないとせっかくの補助金を受けられなくなりますので注意が必要です。

補助金は予算の範囲内で先着順

こうち二段階移住の「お試し移住費用」「レンタカー費用」の補助金は対象者であれば必ず受けられるわけではありません。

予算の範囲内で先着順となっているため、場合によっては条件をクリアしていても受けられない可能性があります。

先着何名まで補助金を受け付けるのかはホームページ等に掲載されていません。

関係書類は破棄しないように注意

二段階移住の補助金制度を利用する場合は、建物賃貸借契約書などの関係書類を廃棄しないようにしましょう。

補助事業に係る関係書類は最低でも5年間保管しておく必要があります。

高知市は二段階移住をサポート中!

高知では、二段階移住希望者向けに補助金などを用意して移住しやすい環境を整えています。

どのようなサポートがあるのかを把握しておけば、経済的負担も軽減でき、よりスムーズに移住が可能です。

ここでは、補助金の内容や対象者、申請方法などについて確認していきましょう。

高知市の二段階移住の支援内容

「こうち二段階移住」では、条件を満たし申請をした場合に次の補助金を受けることができます。

次の2つの支援制度により、最大22万円の補助金を受けられるため、移住に関する経済的負担を大きく軽減することが可能です。

これらの支援制度があることも二段階移住のメリットです。

お試し移住費用

二段階移住の支援制度の1つがお試し移住費用です。

二段階移住の一段回目となる高知市への移住の際に、移住費用が最大20万円補助されます。

具体的な補助内容は以下のとおりです。

  • ・1ヶ月分の家賃(上限20万円 ※実費
  • ・初期費用(礼金、仲介手数料、家賃保証料、鍵交換料、その他これに類するもの)
  • ・引越しに係る荷物運搬料
  • ※上限20万円のうち、2分の1の額を賃貸借契約締結後に概算払請求可
  • ※引越しに係る荷物運搬料は業者に依頼したものが対象

実費で上限20万円まで補助されるため、移住負担を大幅に軽減することが可能です。

レンタカー費用(上限2万円 実費)

高知市へ一段回目の移住完了後、二段階目の移住先を探す際に、高知市を除く県内市町村の移住相談窓口を巡る際に利用するレンタカー費用の補助を受けられます。

レンタカー代は何気にかかりますので移住希望者にはうれしい支援制度です。

※道路運送法上の許可を受けたレンタカー会社が対象

補助金の対象者

補助金はすべての人が受けられるわけではありません。

どのような人が補助金の対象になるのか、事前に把握をしておきましょう。

補助金の対象となるのは、高知県内での二段階移住を目的として、高知市内(一段回目)で1ヶ月以上の建物賃貸借契約を締結予定の方、かつ、以下すべての要件を満たす方です。

  1. 高知県外在住で高知県内での二段階移住を検討している
  2. 二段階目の移住先を探すために高知市を除く県内市町村の移住相談窓口を3ヶ所以上巡ることができる
  3. 高知県が実施している「高知家で暮らし隊」の会員
  4. 高知へ二段階移住をする目的が「入学・通学」や「転勤」ではない
  5. 生活保護法などによる住宅に係る公的扶助を受けていない
  6. 同居者を含め過去にこの補助金を受けたことがない
  7. 高知市税を滞納していない
  8. 高知市事業等からの暴力団の排除に関する規則第4条各号に該当していない
  9. 二段階移住に関するアンケートやPR活動に協力できる
  10. 二段階移住の検討状況を定期的に報告できる

事前に自分が対象になるのかを確認した上で、補助金の対象に

補助金の申請方法

補助金を受けるには、以下1〜7の流れで申請をする必要があります。

①補助金交付申請

補助金交付が決定したら高知市から「すてっぷ移住パスポート」が発行されます。

②高知市にお試し移住(一段回目)

二段階移住の一段回目として高知市に移住をします。

二段階移住の検討状況を随時高知市へ報告します。

③補助金概算払請求

補助金交付決定を受けた後であれば、お試し移住費用の交付決定額の2分の1まで請求できます。

※高知市内で1ヶ月以上の賃貸借契約を締結した物件に入居した場合

④市町村での移住相談

高知市を除く県内市町村の移住相談窓口を3ヶ所以上巡り、移住に関する相談をします。

そして、「すてっぷ移住パスポート」にスタンプを3個以上集めます。

移住相談は補助金交付決定から6ヶ月以内におこないます。

⑤実績報告

市町村を巡って30日以内に高知市に実績報告書を提出します。

そうすることで、お試し移住費用やレンタカー費用の補助金交付請求ができるようになります。

⑥補助金交付請求

交付請求をおこないます。

事前にお試し移住費用の概算払いを受けている場合は、概算払請求額を差し引いた額を交付請求します。

⑦高知県内へ移住(二段階目)

二段階目となる移住先へ移住します。

二段階目に関しては補助金の交付条件ではありません。

二段階移住を経験した人の体験談

ここでは、こうち二段階移住を経験した人の体験談について紹介していますので、参考にしてください。

ここで紹介する人以外でも、多くの体験談がネット上に投稿されており、内容を見ても満足度が高いことがわかります。

自然豊かな環境へ移住を考えたいたところに二段階移住が…

 

二段階移住の体験談

東京で働いていましたが、以前から自然豊かな環境で生活をしたいという気持ちがありました。

きれいな川があって、のどかな環境での生活は都会で育った私にとっては憧れです。

ぼんやりと移住を考えたいたときに、ふと高知の二段階移住の情報を見ました。

高知には1度出張で行ったことがあり、自然豊かなうえに、高知市まで行けば必要なものは大抵揃うため暮らしやすい印象を持っています。

補助金も出るし、高知市から高知県内へ2ステップで移住できる制度に惹かれて移住することを決めました。

実際に、高知市に移住をしてみると、コンパクトシティなため不自由のない生活ができますし、四万十川や吉野川、仁淀川などの川にも行けます。

少し郊外に出れば大自然を楽しむことができ、ゆっくりした時間を過ごすことが可能です。

高知市を拠点としていろいろな場所へ出かけることで、高知の環境や空気感にも慣れることができましたし、実際に住んでいる人から生の情報も聞けたので、二段階移住は最終的な移住先を決める際にとても役立ったと思います。

もちろん、東京と違って最先端のお店があるわけではありませんし、夜遅くまでお店や交通機関が利用できることもないです。

病院などの数も少ないため、何か困ったことがあれば、ひとまず高知市へ出る必要があります。

しかし、自然が好きな方やお金・便利さなどよりも時間や好きなことを優先して生活したい人にとっては高知はとても良い場所ですし、非常に助かる制度だと思います。

高知への移住に興味がある方は、ぜひ二段階移住を検討してみるといいでしょう。

まとめ

今回は、二段階移住の特徴やメリット・デメリット、注意点や補助金、体験談などについて紹介いたしました。

こうち二段階移住を利用すれば、移住のミスマッチを防ぎ、経済的負担も軽減できます。

ただし、誰もが補助金を受けられるわけではないため、興味がある方は、まずは自身が対象者かどうか確認をしましょう。

自然豊かで住みやすい高知への移住を考えている方は、ぜひ、この機会に検討してみてください。

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